2012年3月14日水曜日

TV用分配器を受信用に

これは FM, V/UHF, BS 用 2 分配器です。対応周波数は 40 MHz ~ 1335 MHz, CS 非対応なのでけっこう古いものです。

接続は同軸直結方式で、グラウンド側がメタルフレームになっています。出力端子は 2 系統あり、それぞれ電流通過出力と電流非通過出力になっています。



30 MHz 以下の受信用に使えるのか調べてみました。

簡易測定なのでインピーダンス整合できていませんが、ミノムシクリップ付の同軸ケーブルを使って接続しました。



電流非通過側の分配損失を測定

はじめに電流非通過側の分配損失を測定しました。他方の出力端子は OPEN, SHORT, 50 Ω終端の各状態です。

測定結果をみると 2 MHz 以下で急激に損失が大きくなっています。これは入出力の DC カットコンデンサの影響でしょうか。



電流通過出力側の分配損失を測定

つづいて電流通過出力側の分配損失を測定しました。この結果をみると、どうも分配バランスが変です。まるで BEF が入ったような状態で 2 MHz から 9 MHz の間の損失が大きく、2 MHz 以下の様子もちょっとおかしいです。

基板から回路図を書き出してみると電流通過出力は入力側から L3 でバイパスされています。2 MHz 以下の損失が少ないのはこのためでしょうか。

このままでは分配バランスが悪いので電流通過用の L3 を取り外しました。さらに、DC カット用コンデンサ C2, 3, 4 を短絡して再測定しました。

その結果、両出力の分配バランスが良くなり 2 MHz から 9 MHz の間の大きな減衰はなくなりました。ついでに 2 MHz 以下の損失も少し改善できたようです。



出力端子間のアイソレーション

つぎに、入力端子を 50 Ωで終端して、出力端子間のアイソレーションを見てみました。

「トロイダル・コア活用百科」の広帯域ハイブリッドによると、出力端子間にはインピーダンス整合用の 2R の抵抗(2 X 50Ω = 100Ω)が入っています。

(上記の分配損失の測定時も、この 100 Ωが「有り」と「無し」でも測定しましたが、結果に大きな違いはありませんでした。このため「 100 Ω無し」の結果だけを記載しました。)

いっぽうで、出力間のアイソレーションでは 2 MHz 以上で「 100 Ω無し」のほうがアイソレーションが良い結果でした。



まとめ

TV 用分配器を受信用に使用する場合は「 DC カット」や「電流通過」部分の影響が在ることが分かりました。この部分を少し修正すれば、使わなくなった古い TV 用分配器の再利用ができそうです。

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