2012年3月17日土曜日

分配器 こっちのほうが良いかんじです。

先日の分配器の記事と同一メーカーの別の物ですが、同じく古いものです。

FM, V/UHF, BS 用 2 分配器. 対応周波数は 40 MHz ~ 1335 MHz. CS 非対応となっています。電流通過非対応ですが、その他は先日のものと良く似ています。

内部は同軸直結タイプでシンプル。

回路構成はインピーダンス変換と広帯域ハイブリッドのシンプルな構成です。



分配損失の測定結果

さて 30 MHz 以下の特性はどうでしょうか。分配損失の測定結果では前記事の分配器よりも、2 MHz 以下の損失が少なくて良い感じです。

500 kHz ~ 30 MHz の間で 5 dB 以内に収まっているので十分使えそうに思います。



出力端子間のアイソレーション

つづいて、入力端子を 50 Ωで終端し、出力端子間のアイソレーションを見てみました。

前回と同様に、こちらのほうも 3 MHz 以上で「 100 Ω無し」のほうがアイソレーションが良い結果でした。



まとめ

前記事のメタルフレームの付いた分配器と 30 MHz 以下の分配損失を比べると、見た目に反してこちらの分配器が良い結果なのは興味深いところです。

2 つの分配器の(電流通過部分を除いた)相違点といえば、インピーダンス変換 (L1) に使われているコアサイズの違いくらいでしょうか。前記事の分配器のコア形状は小さなメガネ型でしたが、こちらの分配器のコアは円筒形の 2 つ穴タイプでコアサイズが少し大きくなっています。この違いが 2 MHz 以下の損失が少ない理由なのかもしれません。

この分配器を、以前に作った「Mini-Whip」の分配に使用することにしました。さらに使いやすいように、入力側にはM型メスを、出力側にはM型オスを取り付けました。「Mini-Whip」の出力からは、BNC ケーブルを経由して BNCJ-MP 変換コネクタを使って接続します。

実は M 型コネクタを使ったのは在庫消費(30 年前に買ったもの)のためでしたが、受信機の入力端子が M 型なのは好都合でした。

2012年3月15日木曜日

Firefox 11がリリース

Firefox11.0がリリースされました。

Firefox11.0リリースノート
http://mozilla.jp/firefox/11.0/releasenotes/

最近のアップデートでは、リーリース毎にWeb開発ツールが追加されています。今回は「3Dビュー」と「スタイルエディタ」が追加されました。
WebGLに対応していれば「ページインスペクタ」のメニューに「3D ビュー」ボタンが追加されます。

この「3Dビュー」はページの構造を立体的に表現するもので、ページ要素の様子がわかりすくなりますね。(WebGL対応のためには、ビデオカードがOpenGL 2.0をサポートしている必要があるようです。)

また、「ページインスペクタ」はFirefox10.0で追加されたものですが、ページ構造やレイアウトを調べる時にとても便利なツールです。ページ要素のスタイルを調べたいときによく使っています。スタイルの設定値を変えるとページ表示に反映されるので、スタイルと表示の関係がわかりやすいので助かります。

ところで、「3Dビュー」で表示されたWebページは、プリント基板に実装されたICやコネクタなどを見ているような感じがします。おもしろいですね。XD

3Dビューの操作方法
機能 マウス操作 キーボード操作
ズーム
スクロール 上(イン)/下(アウト)
インキー、アウトキー
回転
左クリック & ドラッグ
左右a/dキー, 上下w/sキー
パン
右クリック & ドラッグ
カーソルキー



それから、 Googleツールバー も大丈夫のようです。

前回更新時の記事「GoogleツールバーはFirefox10でもOK」
http://babooshka-innerjourneys.blogspot.jp/2012/02/googlefirefox10ok.html
のときに"10.0"に修正した状態なので、今回のFirefox更新時には以下のメッセージ
の表示が出ていますが、表示が出た状態でも動いています。これは、Firefoxの前回リリース時の「アドオンの互換性改善」により、今回の更新時に無効化されなかったのが理由のようです。

とはいえGoogleツールバーのサポートが終了してもうすぐ1年。Firefoxも高速リリースサイクルに変わり、今回で「11.0」になりました。 現状は騙し騙し動いている状態ですが、何時OSやブラウザの不具合原因になるかも知れません。問題が起こって困らないためにも、 Googleツールバー を使わない環境への移行を進めることが必要な時期になってきたように思います。

Googleツールバーをアドオンで置き換えてみる
http://babooshka-innerjourneys.blogspot.com/2011/10/google.html

2012年3月14日水曜日

TV用分配器を受信用に

これは FM, V/UHF, BS 用 2 分配器です。対応周波数は 40 MHz ~ 1335 MHz, CS 非対応なのでけっこう古いものです。

接続は同軸直結方式で、グラウンド側がメタルフレームになっています。出力端子は 2 系統あり、それぞれ電流通過出力と電流非通過出力になっています。



30 MHz 以下の受信用に使えるのか調べてみました。

簡易測定なのでインピーダンス整合できていませんが、ミノムシクリップ付の同軸ケーブルを使って接続しました。



電流非通過側の分配損失を測定

はじめに電流非通過側の分配損失を測定しました。他方の出力端子は OPEN, SHORT, 50 Ω終端の各状態です。

測定結果をみると 2 MHz 以下で急激に損失が大きくなっています。これは入出力の DC カットコンデンサの影響でしょうか。



電流通過出力側の分配損失を測定

つづいて電流通過出力側の分配損失を測定しました。この結果をみると、どうも分配バランスが変です。まるで BEF が入ったような状態で 2 MHz から 9 MHz の間の損失が大きく、2 MHz 以下の様子もちょっとおかしいです。

基板から回路図を書き出してみると電流通過出力は入力側から L3 でバイパスされています。2 MHz 以下の損失が少ないのはこのためでしょうか。

このままでは分配バランスが悪いので電流通過用の L3 を取り外しました。さらに、DC カット用コンデンサ C2, 3, 4 を短絡して再測定しました。

その結果、両出力の分配バランスが良くなり 2 MHz から 9 MHz の間の大きな減衰はなくなりました。ついでに 2 MHz 以下の損失も少し改善できたようです。



出力端子間のアイソレーション

つぎに、入力端子を 50 Ωで終端して、出力端子間のアイソレーションを見てみました。

「トロイダル・コア活用百科」の広帯域ハイブリッドによると、出力端子間にはインピーダンス整合用の 2R の抵抗(2 X 50Ω = 100Ω)が入っています。

(上記の分配損失の測定時も、この 100 Ωが「有り」と「無し」でも測定しましたが、結果に大きな違いはありませんでした。このため「 100 Ω無し」の結果だけを記載しました。)

いっぽうで、出力間のアイソレーションでは 2 MHz 以上で「 100 Ω無し」のほうがアイソレーションが良い結果でした。



まとめ

TV 用分配器を受信用に使用する場合は「 DC カット」や「電流通過」部分の影響が在ることが分かりました。この部分を少し修正すれば、使わなくなった古い TV 用分配器の再利用ができそうです。