AFF-E11 AFハイカットフィルタです。
スイッチト・キャパシタ・フィルタを使った、周波数可変タイプのAFローパスフィルタで。 JA3DEW清水さんのWebサイト「自作を楽しもう」で公開されています。 プリント基板とIC(MAX7403CSA)を有償頒布されていて、私も数年前に頒布を受けて製作しました。
当初はIC-R75の音質を何とかしたいと思っていましたので、フィルタ上限を3kHz付近で製作していました。(上限の周波数は、C5,C6の定数で設定します。私はC5=3300pF,C6=330pFでした。)
先日のIC-R75の音質改善を期に、今回はフィルタ上限の周波数をもう少し広げてみることにしました。 手持ちのコンデンサの中から、いくつかの組み合わせを試してみたところ、C5=1000pF, C6=1000pFで下限周波数800Hzから 上限周波数5kHzに設定できました。
フィルタ周波数を決定しているIC LMC555CNの発振周波数を測定しながら、パネルに上限周波数の目盛りを付けています。
WaveSpectraで周波数特性を測定してみました。 赤色の線が「フィルタ オフ」(スルーでAFF-E11内部のオーディオアンプのみの特性です。)
青色の線が 「フィルタ オン」(上限周波数を3kHzに設定時の特性です。)
「フィルタ オン」で3kHz以上が綺麗にカットされているのが良くわかります。
IC-R75に接続した時の、受信音声をアップしましたので聞いてみてください。
受信局は 17790kHz BBC July 8,2011 1323UTC
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最初の部分は
IC-R75 IF filter Wide ( 9M = 15kHz, 455k = 6kHz)
AFF-E11 はスルー -
30秒付近から
IC-R75 IF filter Wide ( 9M = 15kHz, 455k = 6kHz)
AFF-E11 フィルタ上限周波数を 3kHzに設定 -
58秒付近から
IC-R75 IF filter Normal ( 9M = 15kHz, 455k = 3.3kHz)
AFF-E11 はスルー
となっています。AFF-E11のフィルタの聞き具合がよくわかると思います。
強力に受信できる局では、IC-R75のIFフィルタをWIDEにして、AFF-E11で3kHzから5kHzの間を可変しながら、ちょうど良いポイントでを見つけて聴くのが良さそうです。 AFF-E11は頼もしいAFフィルタです、清水さんありがとうございます。
追記 Jun 11, 2015
最新版で、この問題は修正されています。バーグラフを再描画することなくオートフィルタを使用できるようになりました。