2012年9月19日水曜日

秋月の2分配器

分配器 その 1 その 2 、 に続いて分配器その 3 です。今回は現行品で安価に入手可能な、秋月電子の 2 分配器です。

このデータは 7 月に取っていたのですが、暑さのせいですっかり書くのを忘れていました。

Web サイトの PDF 資料によると、帯域は10 MHz ~ 2610 MHzとなっています。ケースは亜鉛ダイキャストケース(錫メッキ)の密閉された構造なので蓋を開けるのにはコツがいるようです。今回はマイナスドライバを使って少しずつ開けていきました。また、怪我をしないように注意が必要です。

PDF 資料に書かれているように、それぞれの出力端子は基板上の電流通過用のダイオードとそれに並列接続されたコンデンサに接続されています。

入力端子側の DC カットコンデンサは GND 側に入っています。以前に見た電流通過タイプの分配器では、入出力間をコイルでバイパスする方法でした。

回路図はPDF資料(JS-2SA-spec.pdf)より引用しました。

今回の 30 MHz 以下の受信用にするための改造では、電流通過用のダイオードDC カットコンデンサを取り外してジャンパーで短絡しました。

APB-1を使って測定



分配損失

分配損失の測定結果です。空いている他方の出力端子は OPEN, SHORT, 50 Ω終端の各状態で測定しました。

2 MHz 以下の挿入損失を見てみると-4 dB前後です。中波受信用としても使えそうな感じです。



出力端子間のアイソレーション

つぎに、入力端子を 50 Ωで終端し、出力端子間のアイソレーションを見てみました。

500 kHz でも 10 dB 以上とれています。

取り外したコンデンサをテスタで測定したところ0.1 μFでした。以前に分解した分配器では0.001 μFがついていました。

製品仕様の下限周波数 10 MHz のとき、0.1 μFでは Xc = 159 Ωなので、HF の受信用ならば無改造で使えるかもしれませんが、MW の受信用として使う場合、1600 kHz以下ではXc = 10 kΩ以上になるため、やはりコンデンサは取り外して、パターンを短絡してしまうほうが良さそうです。

LF 付近も気になりますね、データを取っておくべきでした。

計算間違っていました。
0.1 μFは、10 MHz のときXc = 0.159 Ω1600 kHzのときXc = 0.995 Ω100 kHzではXc = 15.9 Ωなので、あまり影響なさそうです。これなら無改造でも使えそうですね。

ちなみに0.001 μFでは、10 MHz のときXc = 15.9 Ω1600 kHzのときXc = 99.5 Ω100 kHzではXc = 1592 Ωです。

2012年9月18日火曜日

IC-R75のIF出力。

IC-R75 の IF 出力を利用するための IF 出力端子を取り付けました。

出力端子に使用する部品を探して、部品箱をゴソゴソしてみると( 見た目が )ちょうど良さそうな RCA ジャックが見つかりました。これをリアパネルに取り付けることにしました。

リアパネルの穴あけ作業では、切粉が基板の中に入ってショートすると危険なので。あらかじめ LO 基板を取り外し後、紙とテープで養生してから行いました。

穴あけが終了して RCA ジャックを取り付けてみると、いい感じに納まりました。

IF 出力は 3rd IFフィルタ の手前から取り出します。合わせて、バッファアンプの電源用に +8 V と、 GND も取り出します。

出力を 3rd IFフィルタ の手前から取り出すことにしたのは、できるだけ広帯域の信号を取り出したかったのと、基板上の作業空間の容易さから決めました。

IF 取り出し用のバッファアンプは、J310 のソースフォロアと PN2222A のエミッタフォロアです。ちょうど Mini-Whip の簡易版みたいな感じです。バラックで実験をしながらエイヤッと決めたので定数はアバウトです。

バッファアンプに接続するための配線を、基板上の取り出しポイントに半田付けします。線材は 2 芯のシールド線を使いました。

電源用の +8 V の取り出しポイントはランドが小さく半田がのりにくいので、パターンの繋がっているチップ抵抗側のほうが半田付けが容易かもしれません。

取り付け全体は、こんな感じになっています。

透明プラの空容器を使って、バッファアンプ基板の固定パーツを作りました。

2012年9月16日日曜日

APB-1 オーディオ出力回路の改修

おじさん工房のAPB-1Webページに、オーディオ出力回路の低域のセパレーションを改善するための改修方法が書かれています。パターンカットや、UEW線でジャンパーを飛ばしたりする必要があるため、ちょっとやっかいだなと思って今まで先送りにしていたのですが手をつけました。

「オーディオ出力バッファ改修」のPDFファイルの手順に従って作業をしていきます。

  1. デザインナイフでパターンカット 8カ所。
  2. チップ抵抗パラ付け(親亀子亀方式) 2ヶ所。
  3. パターンマスク剥し 1カ所。
  4. UEW線で配線 8ヵ所。
  5. 改修後の動作確認。

最近、拡大鏡が必須工具のひとつになってきました。